スレイブプリンセス

その時コンコンと扉にノックする音が聞こえた。

イヴはビクッと驚き、涙を乱暴に拭きながら、扉の前からすぐに離れるが返事はしなかった。

扉がゆっくりと開いた。

「…!!エ…レーヌ…さん…。どうして?ここに…。」

扉の外から現れたのはエレーヌだった。

「イヴ様。私を憎んでるでしょうね。でも、私はあなたをもっと憎んでいるわ。私の愛しているエデン様を横取りしたあなたをね。」

エレーヌはイヴを睨む。

「な、何を言っているの?」

「あなたにはわからないでしょうね。10年間私が苦しみ続けた想いを。だから、私は決めたの、どんな手を使ってでも、エデン様の心を体を手に入れると。」
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