スレイブプリンセス

ゼンに言われた通り、使う分だけお金をとり、ワンピースのポケットの中に入れた。

そして、手に持ってた髪飾りを自分の髪につけた。

「ゼン今日はありがとう。私はもう帰ります。」

「あぁ。なぁ、サン?一つ聞いていいか?」

「はい。なんでしょう?」

「そのお金で何をするんだ?」

「食糧を買うんです。屋敷の主のではなく、私たち奴隷の。」

ゼンにこの事を話しても大丈夫な気がしたから話せた。

「…そうか。俺にも力になれることがあったら言えよな。」

「はい。ありがとう、ゼン。」

そう言い、買い物の荷物をまた両手に持ち、私は骨董屋から出た。


そして、手に入れたお金で食糧を買い、屋敷へと戻った。

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