スレイブプリンセス
***

ーーーー城の王室

そこで、魔王が待っていた。

「魔王様、エデン王子とロードナイト王国のイヴ姫様でございます。」

メイドが魔王に頭を下げながら言う。

「ああ、入ってもよい。」

魔王の返事の後に、大きなドアがガチャリと音をたてて、開く。

そして、開いたドアから現れたのは小さい、王子と姫。

イヴは生まれて、初めて見た魔王にキラキラと目をむける。

「うわぁー、本物の魔王様だぁー。エデンと似てるね!さすが、親子!」

「明るくてよろしい。そう、あなたの言うとおり、私はこの世界の魔王ヴァルバトーゼである」

「あっ、紹介遅れてごめんなさいっ。ロードナイト王国から来ました。イヴです」

イヴはドレスの端とはしをもちお辞儀する。

「で、父上ご用とはなんなんだ?」

「ああ、それはな、今日からイヴ姫がこの城に住むことになった」

「へ?」

「父上、何を言っているのだ?だって、イヴはロードナイト王国の姫だろ?」

魔王はそんなエデンの問に頷く。

「あ、ああ、そうだったな。えっとな、つまりイヴとエデンは許嫁になるんだ」

なぜだか、慌てて言う魔王。

そして、そんな魔王の言葉に先ほどよりもびっくりするエデンとイヴ。

「「えぇーーーー?!」」

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