*誰よりも大切なひと* ~炭酸水の恋が詰まった宝箱~
「何言ってんの優美はじ…」 夢が何か言おうとしたとき 【ドンッ】 前を見てなかったせいで誰かにぶつかったらしい 「いってぇー」 転んで膝から血が出ていた 「ごっごめんなさ…」 彼が振り向いた瞬間心臓が跳び跳ねた 「なぁ血でてんだけど」 彼の瞳はビー玉みたいに綺麗だった 「なぁ…聞いてる?」 彼の声でやっと我に返った 「あっ…ごめんなさい」 「はぁーお前なぁ」 と言いながら近づいてくる 「えっ…あの…」 優美は恥ずかしさで泣きそうになって俯いた 「おい!こっち向けよ」