危険なキス
 
「何…言って……」


ドクンドクンと心臓が高鳴った。

ありえないことを言われた気がして、あたしの思考回路がすべて停止する。


楠木があたしのことを好き……?
そんなの、絶対にない。

だって楠木は麻衣子のこと……



「………なーんてな!」

「へ……?」



楠木は、黙るあたしにニヤッと悪戯な笑みを向けた。
 
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