危険なキス
 
「親友と同じ人を好きになって、協力して……。
 それで二人はうまくいって、自分は失恋…ってとこか」

「……」


先生は、ポケットから煙草を取り出すと、カチッとライターをつけた。

吐き出される煙草の煙。
その態度が、無性にムカついた。


「……だったら、なんだって言うんですか。
 先生には関係ないことでしょ?」

「へー。そういうこと言うんだ?
 あんなこと、シたのに?」

「なっ……」


急に先生はあたしに詰め寄り始めた。
 
< 149 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop