危険なキス
 
あたしは思わず後ずさりをしてしまうが、そんなことはお構いなしにジリジリと詰め寄られる。

そして気が付くと、あたしは壁へと追いつめられていた。


「な、なんですか……」

「ちょっとねー、ムカついてて……」

「え?」


あたしを見つめる先生は、確かに笑っているけど、目が笑っていない。

あたしには、何に対してムカついているのかが分からなかった。
 
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