危険なキス
 
「大丈夫かっ!?」
「うん……だいじょう、ぶ……」


あたしは無理やり笑顔を作って、楠木へ向ける。
だけど思うように体が動かない。


その瞬間だった。


「どけ」


楠木の後ろから、低い声が聞こえたと思ったら……


「きゃっ……!!」


あたしはその声の主に、抱きかかえられていた。
 
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