危険なキス
 
「俺が一人の女に本気になるわけねーだろ。
 ましてや、女子高生なんかによ」

「いやー、わかんないよ?
 世の中、何が起こるかわかんねぇし」

「勘弁」


呆れ気味で受け答えする俺に、面白そうに返事をする雅人。

俺はこれ以上その話をされるのが嫌で、校舎へと足を進めた。
 

後ろから「今後、楽しみにしてる」という投げかけが聞こえたけど、俺は振り返ることなく先を歩いた。
 
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