危険なキス
 
「やべぇ……超嬉しいっ……」

「楠木っ…苦しいってば……」

「だって嬉しすぎてどうにかなりそうなんだもんっ」


そう言って、さらに力を強める楠木。

あたしはなんだか恥ずかしくて、抱き返すことも忘れていた。


「俺も……」

「え?」



「俺も柊のことが好きだ。

 だから俺と付き合ってくれ」


「………うん…」



この日、あたしはずっと好きだった楠木と両想いになった。



おかしいな……。


ずっとずっと夢にまで見てた楠木の彼女。


好きと言われ
抱きしめられ……


もっと嬉しい気持ちになるものだと思ってた……。

 
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