危険なキス
そう、あたし……柊紫乃(ヒイラギシノ)は、一応毎回のテストがトップ10に入るくらいの頭をもっている。
親が比較的、教育ママということもあり、昔から勉強にはうるさかった。

中学までは、それこそ勉強一筋でやってきたが、だんだんと親への反発心もあり、今となっては身なりは結構乱れてきた。

勉強が出来れば文句ないでしょ?と親に言い聞かせ、それ以外では割と自由にやらせてもらっている。


「でもほんとサンキューな。
 今日は学食でいい?」
「……ん」


あたしは一言頷いて、あまり興味ないそぶりをした。


だけど本当は、鼓動がドキドキいって仕方がない。
 
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