危険なキス
「……っとと…」
ノートを持ったまま、ドアをなんとか開けようとして体勢を少し崩す。
落とすっ…!
と思った瞬間、
手にかかっていた重量が、いっきに軽くなった。
「持ちすぎ」
「楠木っ……」
そこには、あたしが持っていたはずのノートの山を持つ楠木の姿があった。
「職員室でいいの?」
「え?」
「運んでやるよ」
「あっ、ちょっと……」
楠木は、あたしの返事を聞く前にさっさと歩きだしてしまった。
あたしは慌てて後を追いかける。
「い、いいよ!重いでしょ?」
「だから余計だよ」
「……」
少し呆れ気味に返事をする楠木。
あたしは何も言えなくなって、とりあえず職員室まで一緒に行くことにした。
ノートを持ったまま、ドアをなんとか開けようとして体勢を少し崩す。
落とすっ…!
と思った瞬間、
手にかかっていた重量が、いっきに軽くなった。
「持ちすぎ」
「楠木っ……」
そこには、あたしが持っていたはずのノートの山を持つ楠木の姿があった。
「職員室でいいの?」
「え?」
「運んでやるよ」
「あっ、ちょっと……」
楠木は、あたしの返事を聞く前にさっさと歩きだしてしまった。
あたしは慌てて後を追いかける。
「い、いいよ!重いでしょ?」
「だから余計だよ」
「……」
少し呆れ気味に返事をする楠木。
あたしは何も言えなくなって、とりあえず職員室まで一緒に行くことにした。