危険なキス
「お昼食べよ」
「あー……」
麻衣子とは、ほとんど毎日一緒にお昼ご飯を食べる。
だからこれはごく当たり前のことだったけど、あたしは言葉を詰まらせてしまった。
麻衣子はお弁当を手に持っていたから。
「今日お弁当持ってきたから、外で食べよ!紫乃も購買で何か買ってきてさ」
「えっと……実は今日……」
「柊ー。行くぞ」
話していると、約束をしていた楠木がやってきた。
麻衣子と楠木は、お互いに目を見合わせている。