危険なキス
 
「それそれ」


手の甲を口に当てながら、笑いをこらえてあたしを見る。


「そんな反応が見たいから、ついいじめたくなっちゃうんだよ」
「……だからっ……生徒をいちいちからかわないでくださいっ!!」


ついに堪忍袋の緒が切れて、あたしは先生の胸を両手でドンと押した。
だけどそんなのは、先生に効くはずもなく……


「捕まえた」
「~~~~~っ!!」


そのまま、体をとらえられてしまった。
 
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