危険なキス
 
「あのさ、話したいことあんだけど」
「何?」


内心、何を言われるかドキドキだった。

結局金曜日は、一方的に帰っちゃったし、文句でも言われるのだろうか。

その時……


「おはよー!」


後ろから、ひときわ明るい声が聞こえた。
 

「麻衣子、おはよ」
「……はよ」


そこには、少し小走りに走ってきた麻衣子の姿が。
あたしはちょっとだけ助かった、と思い、麻衣子へと目線を変えた。
 
< 71 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop