危険なキス
 
「何?今度こそ、失恋でもした?」
「…っ」


前と違って、その言葉に反論出来なかった。

それを察した先生は、また大きくため息をついた。


「これだから、ガキはお気楽なんだよ」
「なん…ですか、それ……」
「恋愛に現ぬかして、受験のことを忘れるってこと」
「……」


悔しい…。
だけど反論できない。

あたしが、楠木のことでいっぱいになって、勉強に集中できてないのは事実だ。
 
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