危険なキス
 
「んっ……」


最初からねじ込まれた舌に驚きながらも必死に応え、自分から漏れる息遣いだけが部屋に響く。

先生は一度唇を離すと、初めて本性を知った日に見たような意地悪な笑顔をあたしに向けた。




「後悔してもしんねぇぞ」

「そんなの、しない」




あたしは現実から逃げるため
愛のない先生に、抱かれることを選んだ。
  
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