闇に咲き誇る桜





「「「夜桜様!!」」」



そう叫びながら、3人の忍びが下りてきた。


夜「見たまんまだ。今日でお前らの頭は終わりだ。

それから俺を追うことも許さねぇ。 



これは、最後の命令だ。」


俺はこいつらに言い聞かせるようにゆっくりと話した。


皐「しかし!!」


菜「そうです!! このような命令従いかねます。」


葉「私たちを置いていくのですか?!((泣」


夜「・・・・。」


ああ。 かわいい。


そういえば、こいつらとは行き倒れているのを助けたことから始まったな・・・。

師匠に助けられたことをおもいだしたんだっけ・・・。

自分たちで生きていけるように、忍びの技を教えたのもその影響かな。

だがせっかく助けた命だ。

こんなことで、命を危険にさらすわけにはいかない。



さみしくなるが、心を鬼にしなきゃな。


夜「・・・。 そうだ。

お前らの主は姫だ。 そのことを忘れるな。」




そう言い置き、1年いたここを離れ、京の町へ姿を消した。





*
< 26 / 152 >

この作品をシェア

pagetop