闇に咲き誇る桜
向こうの通りに来た夜桜は甘味処の前に人だかりができているのを見つけた。
夜「あそこか・・・。」
そう呟きながら、人だかりをかき分け暖簾をくぐった。
店の中で浪士が騒いでいる。
どうやら、浪士の着物に茶屋の娘が茶をこぼしてしまったらしい。
浪「この着物どうしてくれるんだ!!」
娘「も・・・申し訳あらしまへん!!
弁償いたしますっ!!」
浪「弁償だけで済むと思っているのかっ?!」
刀を抜いた浪士を見て、娘は泣きながらすくみ上っている。
これはやりすぎだな・・・。
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