闇に咲き誇る桜
??「総司・・・。」
?「ええ。わかっていますよ((笑
ここらじゃ見ない顔ですし、噂にも聞きません。
ますます怪しいですね・・・。」
すると笑顔を張り付けた男が、刀を抜き、俺に向けながら口を開いた。
?「少々聞きたいことがあるので、屯所まで来ていただけませんか?」
夜「とんしょ・・・ですか?」
(豚・・所?・・・いや屯所?え・・・。どこの?)
混乱していたのが顔に出ていたのか、あっと言いながら補足してくれた。
?「はい。・・・あっ、まだ名乗っていませんでしたね。
僕は壬生浪士組沖田総司です。」
壬生狼・・・。
最近江戸から来たっていう、会津お預かりの浪士組か・・・。
妙に胸が躍る。
昔から知っていたみたいだ。
この胸の高鳴りが気になり、ついて行ってみることにした。
昔のことを何か思い出せるかもしれないし。
・・・それに、あいつの情報を何か持ってるかもしれない。
夜「わかりました。かまいませんよ?」
この時俺は、まだ気づいていなかった。
歴史の歯車はもう、まわりだしていたことに・・・。
*