闇に咲き誇る桜





入ってきた浪士に茶を出した娘が、浪士の着物にそれをこぼしてしまったらしい。



刀に手をかけた浪士を見て、やれやれと思いながら間に入ろうとした。



すると一人の若者が騒ぎを鎮めた。






遠目で顔は見えなかったが、刀を見ても動じない軽い身のこなしで、只者ではないと感じ一君と後をつけた。





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