闇に咲き誇る桜




部屋に入った途端少しふらっときたが、何とか気力で踏みとどまって奥まで行き、壁にもたれた。


けど立っていられず、そのまま座り込んでしまった。



しばらくすると息が苦しくなり、咳がこみ上げてくる。





ひゅっごほっごほごほっごほごほごほごほっ!!


ひゅーぜーひゅーぜーごほっ!




はぁ・・・・やな咳だなぁ・・・。




そういえば、この部屋の隣って沖田と土方だったっけ?



ごほっごほっばれたら面倒だな。





口元に手拭いを押し当て音を消しながら部屋を出た俺は、頼りない体を支えながら、1人になれる場所を探し歩いた。






*
< 71 / 152 >

この作品をシェア

pagetop