闇に咲き誇る桜





余計なことを考えているうちに美咲がたどりついた場所は、倉の裏だった。



そこには立派な桜が咲いており、あいつも少し見とれていた。


しばらくするとあいつは少し咳をしながら木の根元に背を預けて腰を下ろした。





桜を見上げてしばらくぼーとしていた瞳が、一瞬悲しみに染まった。






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