Produce!〜高校デビューしませんか?〜
「隣にいる柊くんを、イケメンに変えたって噂が3年にも流れてきて。
その変えた人物が2-Aの朝比奈さんだってことも。
そして、柊くんに彼女までつくったとか…」
なるほど。納得がいく。
でも、結果はイケメンに変わったけれど、柊くんは元々顔が良かったから、髪型と眼鏡を変えたら勝手に普通のイケメンになっただけ。
「先輩。大樹は元々顔が良いんですよ。結果的にはイケメンにはなりましたけど、別に私が変えたって程じゃなく…て……先輩?」
先輩は、私を見下ろしていた。
恐ろしいくらい冷えた顔つきなのに、その目はとても優しくて。
気が付くと私は、先輩の目にかかった前髪をおデコが見えるくらいまで勝手にあげていた。
その顔は、無精髭が生えていたくらいで目はとても優しい。
鼻筋は通ってはいないけれど、形はとても良かった。
柊くんのような正統派イケメンではないけれど、ワイルド系なイケメンにはなるかもしれない。
咄嗟にそんなことを考えてしまった。