君が好きだから嘘をつく
「そうだね、もう5年だものね。楓は頑張っているよ!うん、頑張り過ぎているし、よく山中くんのことを想っている。それでもたまには自分をアピールしてもいいんじゃない?な~んて肩を押したくもなるし、見えていないのだろうけど目の前にぶら下がっている恋も掴ませてあげたくもなるのよ!私としてはね、可愛い楓にはさ」
そう言い切ると手にしていた白ワインをクイっと飲んだ。お酒が強いだけあって、いい飲みっぷりだ。
すると何か思い出したように一瞬瞳が開いた。
「そういえば、楓が近藤くんに迫られていた時の澤田くんの対応はかっこよかったね」
その言葉で澤田くんのことを思い出す。咲季先輩ったらそこまで見ていたんだ。
「あ、はい。話を聞かれていてビックリしたけど、どうしていいか躊躇していた私を助けてくれたみたいですね」
「そうね。もうなんてスマートな対応!って感動すらしたわよ。まあ邪魔された近藤くんはかわいそうだけどね」
なんて咲季先輩は舌を出しながら近藤くんには同情していたけど、正直助かった。近藤くんの勢いに少し引いていたから。
「ああいうところが澤田くんのもてる理由の一つですよね」
私が言うと、うんうんと咲季先輩は大きく頷いた。
そう言い切ると手にしていた白ワインをクイっと飲んだ。お酒が強いだけあって、いい飲みっぷりだ。
すると何か思い出したように一瞬瞳が開いた。
「そういえば、楓が近藤くんに迫られていた時の澤田くんの対応はかっこよかったね」
その言葉で澤田くんのことを思い出す。咲季先輩ったらそこまで見ていたんだ。
「あ、はい。話を聞かれていてビックリしたけど、どうしていいか躊躇していた私を助けてくれたみたいですね」
「そうね。もうなんてスマートな対応!って感動すらしたわよ。まあ邪魔された近藤くんはかわいそうだけどね」
なんて咲季先輩は舌を出しながら近藤くんには同情していたけど、正直助かった。近藤くんの勢いに少し引いていたから。
「ああいうところが澤田くんのもてる理由の一つですよね」
私が言うと、うんうんと咲季先輩は大きく頷いた。