君が好きだから嘘をつく
「健吾?」
思わず声に出て、急いでバッグから取り出す。
見ると表示されているのはやっぱり健吾だった。
単純だけど嬉しくて一瞬スマートフォンをギュッと握り、そして電話に出た。
「もしもし」
「ああ、ごめん!間に合わなかった。どうした?」
耳に伝わる健吾の声が嬉しくて、聞きながら笑顔になってしまった。
こうやって健吾に一喜一憂してしまう。
「ううん、別に何も無いんだけど。今帰り道で、何となく電話してみただけ」
本当は会いたくて、声が聞きたくて電話したなんて言えない。
「帰り道ってどこ?」
「ん?今駅からアパートに歩いてるよ」
「そっか、気をつけて帰れよ」
「うん、大丈夫」
帰り道を心配してくれるのが嬉しかった。こんなところは女の子扱いしてくれるんだよね。
「俺はまだ会社だよ。ちょっと資料探していてさ」
「こんな時間まで?」
「う~ん、俺も帰りたいけどさ。来月の出張に備えてまとめないといけないからさ。他の仕事もあるし、暫く残業続きになりそうだよ」
「あ~、来月1週間行くって言ってたよね。準備大変だね、今は1人?」
「うん、会社戻るのも遅かったしもうこんな時間だし俺1人だよ」
「大変なら手伝おうか?」
「ば~か、こんな時間にウロウロしていないで早く帰れ」
健吾の声を聞いて、つい会いたくなって言ってしまった。今健吾に会えるなら時間なんて関係ない。
電車がなくても、タクシー呼んででも行きたいくらいだ。
だけど簡単に『帰れ』と断られてしまう。
思わず声に出て、急いでバッグから取り出す。
見ると表示されているのはやっぱり健吾だった。
単純だけど嬉しくて一瞬スマートフォンをギュッと握り、そして電話に出た。
「もしもし」
「ああ、ごめん!間に合わなかった。どうした?」
耳に伝わる健吾の声が嬉しくて、聞きながら笑顔になってしまった。
こうやって健吾に一喜一憂してしまう。
「ううん、別に何も無いんだけど。今帰り道で、何となく電話してみただけ」
本当は会いたくて、声が聞きたくて電話したなんて言えない。
「帰り道ってどこ?」
「ん?今駅からアパートに歩いてるよ」
「そっか、気をつけて帰れよ」
「うん、大丈夫」
帰り道を心配してくれるのが嬉しかった。こんなところは女の子扱いしてくれるんだよね。
「俺はまだ会社だよ。ちょっと資料探していてさ」
「こんな時間まで?」
「う~ん、俺も帰りたいけどさ。来月の出張に備えてまとめないといけないからさ。他の仕事もあるし、暫く残業続きになりそうだよ」
「あ~、来月1週間行くって言ってたよね。準備大変だね、今は1人?」
「うん、会社戻るのも遅かったしもうこんな時間だし俺1人だよ」
「大変なら手伝おうか?」
「ば~か、こんな時間にウロウロしていないで早く帰れ」
健吾の声を聞いて、つい会いたくなって言ってしまった。今健吾に会えるなら時間なんて関係ない。
電車がなくても、タクシー呼んででも行きたいくらいだ。
だけど簡単に『帰れ』と断られてしまう。