私的、魔法
1
「マシェリ!おはよ」
アール学院学生寮の入り口、ここがファニと私のいつもの待ち合わせ場所。
ファニは私の友達。黒髪がとても似合う女の子。
初めてファニを見たのはアール学院に入学して2年たった日。凛々しい横顔に憧れた。
「おはよ、ファニ」
今日はアール学院の一大イベントと言っていいぐらい大切な進級試験がある。
みんなその話で今はもちきり。もちろん私たち二人も。
「今回どんな内容なんだろうねー。たしかエディー先生だよね?ちょー厳しいって噂だよ」
「いつも通りやってればどうにかなるよ。頑張ろう?」
アール学院は、アールという下界と霊界のバランスを保つために配属される部隊の将来の隊員達を教育するところである。
体術・魔術・座学を勉強して、8回生になると、能力に見合った部隊に配属されるようになる。
今はこの学園に入学して7年がたち、スムーズに進級してるから7回生です。
「マシェリ・ザヴェドゥル」
「はい!」
今は魔術試験。魔術はエネルギーを形にする事で、例えば炎だったら摩擦を利用してエネルギーを作ってそれを形にする。
それぞれ1人に1つ武器を持つことが許されていて、武器にエネルギーを貯めておくこともできる。
生まれたときに、炎・氷・雷・樹のいずれかが体の中の魔力にやどっていて、それを使って魔法を使う方法もある。
魔力は使いすぎると気絶したり、死ぬ場合もあるからめったな時以外は使わない。
ちなみに私の属性は樹で、ファニは炎。
炎は樹を燃やし、氷は炎を消し、雷は氷を砕き、樹は雷を還す。
炎は樹に強くて、氷は炎に強い、雷は氷に強くて、樹は雷に強い。
これが魔術の基本知識。
今やっている試験内容はそれの応用編で、先生が繰り出す魔法を受け流す試験。
先生の杖の先端から次から次へと魔法が繰り出されるのを、私の武器は大剣だから、大剣に魔法を宿らせて相殺する。
いい感じに慣れてきたころ、足元と頭上めがけて炎と雷の魔法が私めがけて飛んできた。
すぐさま大剣に貯めておいた氷のエネルギーを大剣に宿らせて地面に突き刺し、炎と雷魔法の間を潜り抜けるように大剣を軸に180度方向転換。その間に足元の炎の魔法を相殺。
そのまま大剣を抜き取り地面に生えている芝生を利用して武器を樹に変えて・・・
「スターチス・シヌアータ!!!!!!」
詠唱が終わると同時に大剣の先端から薄紫色の花びらが、雷魔法目がけて飛び出す!
花びらは刃となり雷魔法を切り刻む。
「はい、そこまで!」
パンパンと先生が手を叩いて終わりの合図を出してきた。
「ありがとうございました!」
アール学院学生寮の入り口、ここがファニと私のいつもの待ち合わせ場所。
ファニは私の友達。黒髪がとても似合う女の子。
初めてファニを見たのはアール学院に入学して2年たった日。凛々しい横顔に憧れた。
「おはよ、ファニ」
今日はアール学院の一大イベントと言っていいぐらい大切な進級試験がある。
みんなその話で今はもちきり。もちろん私たち二人も。
「今回どんな内容なんだろうねー。たしかエディー先生だよね?ちょー厳しいって噂だよ」
「いつも通りやってればどうにかなるよ。頑張ろう?」
アール学院は、アールという下界と霊界のバランスを保つために配属される部隊の将来の隊員達を教育するところである。
体術・魔術・座学を勉強して、8回生になると、能力に見合った部隊に配属されるようになる。
今はこの学園に入学して7年がたち、スムーズに進級してるから7回生です。
「マシェリ・ザヴェドゥル」
「はい!」
今は魔術試験。魔術はエネルギーを形にする事で、例えば炎だったら摩擦を利用してエネルギーを作ってそれを形にする。
それぞれ1人に1つ武器を持つことが許されていて、武器にエネルギーを貯めておくこともできる。
生まれたときに、炎・氷・雷・樹のいずれかが体の中の魔力にやどっていて、それを使って魔法を使う方法もある。
魔力は使いすぎると気絶したり、死ぬ場合もあるからめったな時以外は使わない。
ちなみに私の属性は樹で、ファニは炎。
炎は樹を燃やし、氷は炎を消し、雷は氷を砕き、樹は雷を還す。
炎は樹に強くて、氷は炎に強い、雷は氷に強くて、樹は雷に強い。
これが魔術の基本知識。
今やっている試験内容はそれの応用編で、先生が繰り出す魔法を受け流す試験。
先生の杖の先端から次から次へと魔法が繰り出されるのを、私の武器は大剣だから、大剣に魔法を宿らせて相殺する。
いい感じに慣れてきたころ、足元と頭上めがけて炎と雷の魔法が私めがけて飛んできた。
すぐさま大剣に貯めておいた氷のエネルギーを大剣に宿らせて地面に突き刺し、炎と雷魔法の間を潜り抜けるように大剣を軸に180度方向転換。その間に足元の炎の魔法を相殺。
そのまま大剣を抜き取り地面に生えている芝生を利用して武器を樹に変えて・・・
「スターチス・シヌアータ!!!!!!」
詠唱が終わると同時に大剣の先端から薄紫色の花びらが、雷魔法目がけて飛び出す!
花びらは刃となり雷魔法を切り刻む。
「はい、そこまで!」
パンパンと先生が手を叩いて終わりの合図を出してきた。
「ありがとうございました!」