私的、魔法
さっき私たちのいた所は、第4魔術練習場という野外にあるいわば校庭というところだ。

アール学院には第1~第4まで魔術練習場があって、それぞれ5mほどの魔法でできた透明な壁で区切られている。

その他に体術練習場が外に2か所、校舎内に2か所設けられていて、座学を学ぶ教室は数えたらきりがない程ある。

ここ、アール学院で一番大きい教室は図書室。アルステラ内の書物はもちろんの事、下界・霊界の書物も一部保管してある。

数千、数万と並んだ本棚は初めて見たときは、その圧巻さにめまいがしたぐらい。

二番目に大きいところは、今私たちが向かっている食堂。

将来部隊入りしたいと思う少年少女は多いようで、全校生徒は5000を超える。

それぞれ1人1つ席が設けられてるため、とても大きい。それに何よりとても綺麗な場所だから食べながら勉強したり、雑談したりと、食堂というよりカフェ化しつつある。もちろんちゃんとした食事もとれる。

食堂、第1魔術練習場、第4体術練習場、図書室、職員室、各教室には転送魔法が施されていて、サークル状に薄黄緑に光っている所が入り口付近にあって、その中にはいっていきたい場所を唱えれば瞬間的に移動できる優れものがある。これは雷魔法と樹魔法を混ぜ合わせて作る高度な魔法。エディー先生とルニア先生など、魔術科の先生方が作ったといっていた。

そのおかげでこの広大な学院を効率よく移動できるわけで、魔術練習場と食堂は真逆に位置してるにもかかわらず、すぐついてしまう。

「今日なに食べようか。私はマドゥとイカのリゾット!」

ちなみにマドゥというのは、霊界の生き物で変な触手がいっぱいついている生き物。イカと似ているけど味は辛い。

「私は・・・かぼちゃスープとタラコスパゲティ大盛り」

「うげっ!相変わらず大食いだね。ここの食堂の大盛り食べれるのマシェリと盛んな男子諸君ぐらいだよ。しかもそんなお腹すぐいっぱいになりそうな組み合わせ・・・」

「いいのよ。好きだしお腹すいてるんだから」
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