俺のブス羅は最強プリティ
お前だから…
高校3年、金山 淳利 ( じゅんり )
自分で言うのも変だが、俺はモテる。
良さなんて自分でわかるわけないが、なぜか、女が近寄ってくる。
中学からやってるバスケのせいか背は高くなって今では180センチある。
一応腹も割れてる。
そして、もうすぐやかましい奴がここに来る。
そいつは隣に住んでて毎朝来る。
もう、小学生の時からだ。
朝が弱い俺は目覚ましじゃ起きれないが、アイツは別だ。
なにせ小学生の頃からだから俺には目覚ましになってる。
ダメだ… 眠みぃ~
数分後。
ドドド… って階段を駆け上がってくる足音、ドアはノックしないアイツが来た。
「 淳利~ おはよう!起きて~ チュウするよ~ 」
いつも、毎日毎朝このセリフで俺を起こす。
「 …るせ~ ブス羅 」
本当はブス羅ではなく、愛羅。
俺の目覚まし。
そして、幼馴染みだ。
小、中と高校2年まで愛羅は単純におデブでブスだった。
小学生の頃ついたアダ名、ブス羅。
俺には単に幼馴染みなだけで愛羅を女としてなんて見たこともない。
思春期にもかかわらず、あまりに幼馴染み イコール 兄妹のようで、当たり前に一緒にいたから生着替えをされても、しても、気にも止めていなかった。