甘き死の花、愛しき絶望
少年の言葉に必死に首を横に振る中年サラリーマンから、自分のメガネを取り返し、かけると、少年は、小さくため息をついていった。
「そうそう。
今日が、初めての公の仕事ですっかり忘れてました。
花葬者じゃない、一般人に聞かれたら、名乗れと言われていた名前があることを」
「なんだね、それは!」
恐怖に引きつる中年男にもう一度ため息をついて、白髪の少年は、言った。
「僕は、内閣府直属、国家公安部、緊急花葬者対策課の『虫』。個体名『ビィ』。
使命は、花葬者の死からの一般民間人の保護です。
僕のやることに不満や疑問がある方は、直接、日本政府に問い合わせてください……ですって」
「そうそう。
今日が、初めての公の仕事ですっかり忘れてました。
花葬者じゃない、一般人に聞かれたら、名乗れと言われていた名前があることを」
「なんだね、それは!」
恐怖に引きつる中年男にもう一度ため息をついて、白髪の少年は、言った。
「僕は、内閣府直属、国家公安部、緊急花葬者対策課の『虫』。個体名『ビィ』。
使命は、花葬者の死からの一般民間人の保護です。
僕のやることに不満や疑問がある方は、直接、日本政府に問い合わせてください……ですって」