太陽と月
「それに、私も出会っちゃったから」
「え?」
不安気に首を傾げた莉奈さんに、にぃっと微笑む
もう、私の心の中に住む人は彼意外考えられない
叶わないかもしれないと分かっていても、この気持ちには逆らえない
そうとまで思える人に、私は出会ってしまった
「運命の人!!」
子供みたいって思うかもしれない
それでも、そう思えるくらい大西主任に恋してる
何をしていても
どこにいても
大西主任の事ばっかり考えてしまう
どんな時も優しくて
温かく包んでくれる
そして
いざって時は、助けてくれる
私が、主任の太陽になればいいのに
茫然と私を見つめる莉奈さんの視線を振り切る様に、まだ残っていたオムライスを一心不乱に食べ始めた
微かに涙の味がするオムライスを
そんな私の様子を見て、鎮痛な顔をした莉奈さんが微かに唇を噛んで
「馬鹿よ...あんたも――大西も」
そう言った