太陽と月
あまりの麗しい3人組にポカンと開いた口が塞がらない
すると
「あの…?」
小さく遠慮気味に声を掛けられて、我に返る
急いで開いていた口を閉じて、姿勢を正した
「さっきお姉ちゃんと、ごっちんしたの!」
すると、さっきの男の子が私を指さしてそう言う
きっと、さっきの事を言っているんだろう
女性のワンピースの裾を引っ張って、そう言った
「え!? 大丈夫でしたか!?」
「いえいえいえいえいえ!! とんでもないです! 私が悪いんです!!」
綺麗な眉を垂らして、そう言う女性に向かって、ブンブンと勢いよく手を振る
そんな私を見て、クスリと小さく笑った女性
ゆっくりと私に近づいてきて、その体を少し屈めた
すると、何かと思って固まった私のスーツの膝部分を優しく叩いた彼女
パッと膝部分を見ると、微かに白く汚れていた
「すいませんっ」
慌てて、そう言った私の言葉を聞いて
ゆっくりと体を戻した彼女
そして、綺麗な顔を保ったまま
花がほころぶように微笑んだ