太陽と月
「本当…私ってバカだなぁ」
ポタポタと落ちる涙が、床に水溜りを作っていく
後先考えずに突き進むのは、私の悪い癖
積み上げてきたものを壊したのは、私
――もう、戻れない
そんな言葉が、浮かぶ
でもそれは、踏み込んではいけない大西主任の領域に足を踏み込んだ、私の罰
主任を傷つけた私への罰
「好きだよぉ…主任」
それでも、バカな私は何度でも言う
だって
こんなに涙が出るくらい
好きなんだから
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