太陽と月


「――ご飯、ありがとうございます」




ひとしきり笑った後、デスクの上にあるコンビニの袋を引き寄せる

中にはパンやらおにぎりやら、お惣菜まで入っている

私の胃袋の大きさを知っての量だ




「頑張るのはいいけど、何も食べないと倒れるぞ」




そんな私を横目に見ながら、小さく溜息を吐いた主任

その姿と言葉に一気に胸が温かくなる



心配してくれた

例え部下だからだとしても、私の事気にかけてくれた




「ありがとうございます!! 主任」




嬉しくて嬉しくて

涙が出そうだった




「倒れたら、本末転倒だろ」

「そうですねっ」




そんな姿を見られまいと、ニッコリとこの上ない程の笑顔を作る

すると、しょうがないなって顔で笑ってから私が抱えるコンビニの袋に手を入れて、おにぎりを1つ取り出した主任


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