太陽と月
日々勉強
昨日は相変らず、どんくさいスタートをきった私
思い描いていたスタートとは違っていたが――まぁこんなの、もう慣れっ子だ
とりあえず!! 今日から社会人だ
◇
「綺麗ー!」
ガーデンに咲き誇る薔薇に水をやりながら、色とりどりの薔薇を見つめる
元々花が好きな私
だから、このガーデンは一目見た時から虜になっていた
社会人2日目の今日、絶対遅刻はしまいと出社1時間前に会社に入った私
ただ、そんな早くに行って何をすればいいのか分からないけど、とりあえず出社した
まだ明かりの点いていない事務所に恐る恐る入ると、コーヒーを飲んでいる星野支配人とバッタリ遭遇
支配人も、まさか私がこんなに早くに来るとは思わなかったのだろう、微かに驚いた表情をしていた
「お、おはようございます!! 星野支配人!」
「おはよう」
勢いよくお辞儀した私を不敵な笑みで見つめて、チラリと時計に目を移した支配人
そして
「早いな」
「昨日は遅刻してしまったので、早く来ました!」
「極端だな」
「何かできる事はありますか!?」
「――」
昨日と変わらず完璧なまでに整った顔に、ニッコリと笑う