太陽と月


「なんだか、たまに頑張ってる自分が馬鹿みたいに思っちゃう時があるんです」



主任と同じ道を歩けたらいいのに

そう何度も何度も思った



一生懸命、主任に繋がる道を探して

迷って迷って、前に進んでいる



だけど



どの道を進んでも、主任はどこにもいなくて――



今進んでいる道も、主任に繋がっているかも分からない

終わりの見えない道だから

立ち止まった時に、自分は何をしているんだろうって思ってしまう



前を見ても、周りを見ても、後ろを見ても

そこには、何もなくて――




でも、そこでふと思う



大西主任も、一緒か――・・・って




藍原さんに続く道を信じて、真っ直ぐに進んでいる

好き。という、ただそれだけの気持ちで



でもきっと、主任は繋がる事はないと分かっている

それでも、主任は歩き続けている



きっと、私と同じ気持ち



――この道以上に進みたい道はないと思うから

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