太陽と月
自分を信じて
あれから、あっという間に月日は流れた
毎日バタバタしていると、時間はいつの間にか過ぎていて
気が付いたら、もう外は真っ暗で
嵐の様に、駆け回って仕事に打ち込んだ
そんな私の周りでも、以前と変わらず、どこか壁を感じる大西主任がいた
深く関わらないから、尚更そう思うのか
同じ空間にいるから、そう思うのか
分からなかった
それでも、自分で選んだ道だし
きっと上手くいくと信じて、必死に駆け回った
南様達とは、相変わらず楽しく打合せをしている
あれから、何度か自宅まで送るという南様の申し出も丁寧に断った
なんだか申し訳ないし
優しい南様の隣だと、弱音ばっかり吐いてしまいそうで――
そんな中、結婚式が近づくにつれて不安で胸が膨らんでいた
あんな啖呵をきったはいいけど、仮に成功したとしても大西主任は私を見てくれるか分からない
また拒絶されたら――
そう思うと、苦しくて息もできなかった