太陽と月
勢い良くそう問いかけた私を見て、コーヒーを飲みながら、近くの壁に背中を預けた星野支配人
恐ろしく長い足を組んで、不敵な笑みを浮かべている
わぁ...なんかのCMみたい・・・
早起きは三文の徳って、本当にあるんだなぁ
その姿を見てバカみたいに口を開けていると、おもむろに星野支配人がマグカップを私に差し出す
目の前でユラユラとマグカップの上で湯気が躍る
「――え? え?」
「早起きした、ご褒美」
オロオロする私にコーヒーを飲みながら、もう一つのマグカップを差し出す星野支配人
その言葉に頬が一気に緩んで、勢いよくマグカップを受け取った
「ごちそう様です!」
「それが終わったら、ガーデンの水やりと外の掃除を教える」
「はい!!」
力強く頷いた私を横目に微笑みながら、再びコーヒーを口に運ぶ星野支配人
うん。とってもいい人だ