太陽と月

朝のガーデンに響く、2人の笑い声

真っ青な空の下、なんだか温かい気持ちになった





「――裾、大丈夫?」

「あ、はい。こんなの、すぐに乾きます」



ひとしきり笑い終えた私達は、ゆっくり息を吐いて再び向き直った

目の前で、そっか。と言ってニッコリ笑う大西主任は今日も太陽みたいに明るい




「今日から少しずつ仕事を教えて行こうと思う。大丈夫?」

「はい!! お願いします」



思わず胸の前でガッツポーズをする私を見て、またクスクスと笑いだした大西主任

本当によく笑う人だなぁ



思わずつられる様にして笑っていると、ぞくぞくと他のプランナーさん達が出社してきた

途端にワラワラと辺りを囲まれて、声を掛けられる



「瀬川さんだよね? よろしくね」

「若い~22歳だって! 肌のハリが違う!」

「今度歓迎会するから、また話そうね」



――あぁ、なんていい人達なんだ

そして、なんて綺麗な人達なんだ



キラキラと輝くウエディングプランナーさん達は、眩しいくらい輝いている

今日から自分もこの人達の仲間入りだと思うと、なんだか嬉しい




よし!

頑張るぞ!!

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