太陽と月
自分でも驚いた
泣いている事に、気づかなかった事に
自分で思っている以上に、自分にはもう余裕がなかった事に
誰にも見つからない様に涙を拭うけど
一向に止まってはくれない、涙
ハラハラと落ちていく花びらと一緒に
パタパタと落ちていく、涙
心に蓋をしようとした瞬間
心が悲鳴をあげた
忘れたくないと、悲鳴をあげた
忘れると決めたはずなのに
それでも、この涙を見て俺は分かった
忘れる事なんて
初めから無理だったんだ――と