太陽と月


ザッザッと音を立てて、神社とかにある様な大きな箒で正面を掃き掃除している女性

細身のスーツのおかげか、その人の足の長さが異常なのか、スタイル抜群に見える



掃除していても絵になるって...




「――うっ」



思わず自分の姿を上から見下ろして、言葉に詰まる



もともと背が小さい私

足が短いなんて、自分が一番知っている

それにメリハリのない体は、なんだか子供みたい



顔も童顔の部類に入る私

高校生くらいに見られる事も多々...




「明日から牛乳飲もっかな..」




自分の胸に両手を当てて、小さくそう呟く

この色気のない胸も、今のこの敗北感の大きな要因


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