太陽と月
天上まで届きそうなチャペルの扉を静かに閉める
その隙間から見える、新郎新婦の背中を見届けて、小さく息を吐いた
すると、反対側の扉を持っていた大西主任がニッコリと笑う
応える様にして微笑んだ私を見て
「この仕事を選んでよかったでしょ?」
そう言った
感動を胸に仕舞い込んでから、再びバタバタと披露宴会場に向かう
この時思った事
プランナーって、こんなに走るんだ・・・
カツカツとヒールを鳴らして、もはや全力疾走
バタバタと披露宴会場の中に大西主任の後ろに並んで飛び込む
「挙式入りました。シャンパンの用意、急いで」
入るや否や、配膳のバイトの人達に指示を送る主任
その後ろを金魚のフンの様にくっついて、大西主任の様子を伺う
と言っても、もはやついていくのがやっとの私は、頭がパンク状態だ