太陽と月




ゆっくりと目を閉じて、息を吐く



いつも仕事している場所で寝るなんて、変な気分

こんな事があって不安で不安で仕方なかったのに、大西主任の明るい笑顔を見て

いつのまにか不安はなくなっていた




「やっぱり、太陽みたいな人だなぁ」




結局眠れずに目を開けて、そう呟く

いつも笑顔でさり気なく支えてくれている主任

今では、それが私の大きな支えになってる様にも思う




「やっぱりスゴイな~」




自分もそんな風になれるかな。

そんな事を思っていると




「!!」



突然ピカッと辺りが明るくなって、少し遠くではあるけど雷の音が止めどなく聞こえる

今まで何かしら話したりしていたから気に留めなかったけど、未だに雷は止んでなかった



勢いよく起き上がって、ギュッとソファーを掴む

真っ暗な世界の中では、この音が恐怖を掻き立てる

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