隣の芝生は青い
私のトラウマ
仁とは大学のサークルが一緒で、最初はあまり仲が良くなかった。
それは私が男の子が苦手だから。
とにかくなにを話したらいいのか分からなくて、サークルの飲み会では特に困った。
「片瀬さん、もっと飲もうよ」
「いや、あたし結構酔ってるから。やめとくよ」
「嘘だろ?片瀬さん超酒強そうじゃん。ほらほら、飲んでよ」
毎回私は両側を男の子に囲まれて、お酒をどんどん飲まされる。
決して私は強いわけじゃなくて、ただ顔にでないのだ。
両側の男子は酔っ払っていて私の肩に腕を回している。
「片瀬さんって、いい匂いだね〜。しかも腕もすべすべじゃん。」
「え....ちょっとやめてよ。」
「コラー!!そこの男ども!優香の芽衣子にベタベタ触るな!しっしっ!」
「うるせー優香!お前だって、仁にベタベタすんじゃねえよ!」