隣の芝生は青い
「きっと片瀬さんに似合う男は大勢いると思うよ。その男ではない、それよりはるかに良い、ね。」
高松さんはそう言ってマグカップに口をつけた。
「ありがとうございます。あの、よく考えてみます」
「うん。やっぱり片瀬さんは笑顔がいいね」
高松さんはそう言って私に素敵な笑顔を向けた。
(高松さんって・・・・
すごく女の子にモテるんだろうな)
「あ。ごめん。俺会議に行かなくちゃ。」
ぱっと時計を見ると夕方の6時を回っていた。
「今からお仕事ですか?すいません!すぐ帰ります!」
「うん。ごめんね。」