2番目は変わらない
カラン…コロン…

懐かしい音がした。
カフェみたいな会社。

「こんにちは。
本日、面接を
お願いしました、
前田と申します」

「はい。
お待ちしてました。
こちらへどうぞ」

案内してくれたのは
優しそうな女性だった。

「…」

私はその女性の後を
ついて行く。

コンコン…

「孝さん。前田さんが
来られました」

「ほーい」

ドアの向こうから
社長の声が聞こえた。

「入っていいですよ」

その女性は私に微笑み
そう言った。
そして

「頑張ってね」

ってコソッと
言ってくれた。

私は呼吸を整えて…

コンコン…

「はーい。どうぞ」

「失礼します」

社長室へ入った。
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