incomplete...ネット失恋愛
望みのない恋だったけど、もしかしたらなんて思ったことなかったけど、これで失恋が確定した。
残酷なほどに。
少しの慈悲も与えずに。
彼は未完成なんかじゃない。
完成品だった。
美咲の産んだ、将來という少年は、少なくともわたしの知る人のなかでは誰よりもやさしく、美しく、人として完成品だった。
もうどこにもいないけど…。
押し寄せる哀感と、手に負えないほどの彼への悔恨に、ひたすらに、わたしはむせび泣いた。
incomplete
未完成な僕たちは
同じ明日を知らぬまま
完成を目指して歩き出す
1つになれるその日まで