神の戯れ
常に人々の標的となってしまう為、彼のような異能者は他の異能者とは孤立し、何をするにも独りである。
多勢で襲い来る人々を只1人で相手をせねばならず、結果強い力を持っていながらもその力を発揮する事が叶わない。
その為人々に圧倒され敗北を招くケースが多いのだ。
「確かに、何処に居たって常に見張られ狙われているようで気は抜けないし、幾ら居心地が良かろうが特定の場所に長居はできない。敵だと分かれば容赦なしに攻撃を仕掛けてくるのは面倒だが、こう見えて俺は不老不死。どんな深手を負おうが死ぬ事は無い。だからそんなに苦労はしていないさ」
グラスに刺さるグリッシーニを一本手にしたアスラはひとかじり。
彼の言葉にブレアは微かに眉を動かした。