神の戯れ


闇が占領する静かな山道。

不意に吹いた夜風が木々の葉をザワリと揺らす。

何処かに潜んでいた梟が飛び立つ暗い空。

それを見上げる1人の男性は進める足を止め立ち止まる。




 「……」


フッと息を吐くと立ち上る白い霧。


彼はフードを目深に被り両手をポケットに突っ込むと再び足を進め出す。



闇が支配するこの山道を独り、月明かりのみを頼りにして。









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