神の戯れ
透き通る程透明な水の流れる小川に素足を浸す着物姿の女性、フィノ。
冷たい水に触れる彼女は心地良さそうな顔をしていた。
「彼女が治療を……それにしても平気なのか、彼女は?陽が暮れ気温が低下しているというのにあんな事をして……」
「問題無い。彼女は雪お───」
肌寒いとさえ感じるこの気候。
なのに小川で涼むフィノを不思議に思うレノリア。
彼女の疑問に答えるべく口を開くアスラだが、彼の言葉は途中で途絶えてしまう。
「安易に人の正体を明かさないでもられるかしら」
「え!?な……え!?」
零度の風が1つ吹いたと思えば、一瞬にして氷漬けにされたアスラ。
その光景に驚きレノリアは言葉がでない。
「心配いらないわ。こうみえて彼、不老不死だから」
「……え!?」
明かされる真実に驚かされるばかりのレノリアだった。